探偵という職業は、多くの人が憧れる職業かもしれません。しかし実際に探偵について十分に理解しておかなければ就職後、憧れと現実のギャップに大きく困惑することも少なくありません。
探偵の仕事は、テレビや映画のような華やかさはありませんが、それなりの専門知識とスキルが必要です。
就職してからではなく、事前に探偵の仕事内容について覚えておいた方が良いでしょう。
以下に、探偵の仕事内容について詳しく説明します。
大手探偵事務所では専門の相談員がいることが多いですが、小規模な事務所では探偵自身が顧客対応を担当することもあります。
探偵業務は相談受付から始まります。依頼者から、調査したい内容や調査後の方向性などを聞き取り、依頼者が求めていることを把握します。
探偵は調査することが仕事だと思われがちですが、相談受付も大切な業務なのです。
探偵に就職後の基本の仕事となるのは、やはり依頼者から受けた内容の調査になります。
ただ、本調査を始める前に情報の収集と整理などの事前調査も行う必要があります。
本調査に必要な情報がまとまってはじめて調査を進めることが出来るのです。
調査の仕方としては、周辺の人への聞き込み、ターゲットの尾行や張り込みなどになります。
証拠を残すためには、特殊な機器を扱うこともありますし、車やバイクなどの車両を運転することもあります。
調査から判明した結果を報告書として作成します。
そのためある程度のPCのスキルも必要となるでしょう。
こうした報告書の完成度次第で、依頼者の満足度は変わるものです。
また、報告書は裁判でも使用される事がありますから、ただ結果を並べた分かりにくい報告書では意味がありません。
分かりやすくまとめられた報告書を作成する技術も必要となるのです。
探偵の仕事内容は、調査だけではありません。
小さな事務所などの場合は、受け付け作業やその他の事務作業も調査員が行うケースも珍しくないのです。
新人は、調査ではなくこうした事務作業からスタートする事も多いでしょう。
探偵の主な調査内容は浮気調査や素行調査など、人物を対象としたものがほとんどですが、聞き込みや張り込みだけが仕事ではありません。
など、その調査内容は多岐にわたります。
これらの調査はすべての探偵社が行っているというわけではありません。
特に盗聴器に関する作業は、専門的な技能や知識を必要とするうえ、探偵社によって所持している調査機材が異なります。
「全ての探偵社が同じ調査力とは限らない」ということをよく理解しておく必要があるでしょう。
そもそも探偵にはどんな依頼内容がくるのでしょうか。
イメージとしては浮気調査や人探し、また素行調査などでしょう。
もちろんこうした依頼内容は多いですが、中にはストーカー調査や近隣トラブルに関する調査、ペット探しなどの依頼がくることもあります。
その全ての依頼を受けるかどうかは、各々の探偵の判断になりますが、探偵は幅広い依頼内容を扱っている事に違いはありません。
尾行や張り込みなど、文字にすると簡単そうに思えるかもしれません。
しかし、実際に行うとかなりハードな仕事であることを覚悟しておいてください。
また、探偵の仕事は不規則だという事も覚えておきましょう。
ターゲットの動きに合わせて、夜中から活動を開始し朝まで張り込みを続けなければいけない事もあります。
当然休みも不規則になります。
テレビなどで見る探偵の仕事はスマートに思えるかもしれませんが、実際はそうではありません。
また、ドラマの主人公のように華やかな仕事ではなく地味な仕事です。
こうした事を理解せずに探偵へ就職をして、直ぐに離職してしまう人も少なくありません。
仕事内容を理解した上で、それでも探偵で働いてみたいかよく考えてみましょう。
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